天使を見たの

カウプレの子にお話をつけてくれたお友達がいるので紹介したいと思います(*´∀`*)
2人で協力してやりたかった事の1つです♪

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「天使を見たの」

 窓の外から眩しい朝の光が女の子の瞼を優しく開くように降り注いでいます。女の子は目を覚まして、その光の方向を見ました。今日はクリスマス。よく晴れているけれど、寒いんだろうな……。
 ゆっくりとベッドを降りると、女の子は首を横に振りました。今日は大切な用事があることを思い出したのです。寒さになど、負けてはいられません。
 長い金色の巻き毛をいつもより時間をかけて梳かし、いつもよりずうっと丁寧にお化粧をしました。そしてクローゼットを開きます。買ってもらってからずっと、今日この日に着ようと決めて一度も着ていなかった赤いワンピースが女の子を呼んでいました。はやる気持ちを抑えて、汚さないように気をつけながらワンピースに着替えます。
 女の子は、おろしたての赤いワンピース姿を姿見で眺めながら、窓の外の景色を思い出しました。そして、コートハンガーにかけてあったイヤーマフをつけてみました。
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このイヤーマフは去年のクリスマスに大切な人からもらったクリスマスプレゼントです。去年の女の子は、まだこの街に来たばかりで、大切なあの人にクリスマスプレゼントを用意できませんでした。だから今年は、あの人にこっそりクリスマスプレゼントを買いに行こう、と思い立ったのです。
 鏡の前でくるりと一回転して、女の子は満足そうに微笑みました。でも、用事はこれからなのです。やっと慣れたこの街で迎えるクリスマス。温かいイヤーマフも、ふわふわの白いケープも、きっと女の子を外の寒さから守ってくれるでしょう。女の子はきちんと身支度が整ったことを確認すると、鏡の中の自分に向かって言いました。
「きっと、あの人が喜ぶプレゼントを見つけるのよ!」
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きゅっと唇を結んで一度頷いた女の子は、足音を忍ばせてこっそりと家を抜け出しました。そう、これは誰にも内緒の大事なミッションなのです。気づかれずに、びっくりさせること、そして喜んでもらうことが何よりも肝心なのです。しっかりと扉の鍵をかけると、女の子は街へと繰り出しました。

 思ったより身支度に時間がかかりました。太陽はもう、空のてっぺんの辺りにあります。女の子は街の中心部に着いて驚きました。自分の何倍あるかわからない高さの大きなクリスマスツリーが、荘厳に飾られています。あちこちのお店からは甘いお菓子の香りがして、色んなクリスマスソングが聞こえてきます。ツリーに見とれていた女の子の傍を、プレゼントの箱を抱えた親子連れが通り過ぎました。いけない、わたしプレゼントを探しに来たんだった!女の子はツリーから少し離れましたが、そこでお腹がぐぅ、と小さな音を立てました。ちょうどお昼時のカフェから漂う甘い香りにつられて、女の子はお昼ご飯を食べようとお気に入りのカフェに入ってみました。
 カフェの中はクリスマスムード一色で、あちこちに飾られた電飾、壁には白い雪で描いたようなサンタやトナカイのイラスト。女の子がしばらく見惚れていると、店員さんが近づいてきて微笑みました。
「メリークリスマス。今日はどうしたの?」
「わたしね、クリスマスプレゼントを探しにきたの。でも、お腹が空いちゃって……。」
 サンタに少し似てお腹の出た店員さんは小さく笑うと、ショーケースのケーキを見せてくれました。
「うちでもクリスマスの時期にしか出さないケーキたちばかりだよ。腹ごしらえをしたら、よく探すといいよ。」
「ありがとう!」
 女の子は迷った挙句、ベリーのタルトと、クリームの乗ったココアを選びました。椅子に白いケープをかけてから腰掛け、早速選んだお菓子たちを口に運びます。温かいココアが冷えた体を温め、ベリーの甘酸っぱさとタルトのさくっとした食感が女の子の頬をほころばせました。店内にいるお客さんたちもみんな幸せそうに語らっています。その様子を眺めながら、クリスマスってなんて幸せで素敵なんだろう、と女の子は思いを巡らせました。ゆっくりと時間は過ぎていきます。

 気づくと、カフェの外は夕暮れでした。いつの間にか、少しうたた寝をしてしまったようで、肩には椅子にかけておいたはずのケープがかかっていました。きっと店員さんがかけてくれたのでしょう。残り少なくなった冷めたココアを飲み干すと、店員さんに代金を支払って女の子はケープのお礼を言いました。
「いいんだよ。うちはね、君みたいにのんびりくつろいでくれるお客さんがとっても大事なんだから。いいクリスマスを。」
「本当にありがとう。あなたもいいクリスマスを、」
 女の子は急いでケープのリボンを止めながら、もう一度扉の前で振り返ると小さく手を振って小走りでカフェを後にしました。
 冬の夕日はどんどん西へ沈んでいきます。
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女の子は早足で街を歩きました。電飾がきらめいて、賑やかな街はいっそう輝いて見えました。この街のこんな表情を見たのは、女の子は初めてです。お店に入るかどうかよりも、その雰囲気に完全に見惚れてしまっていました。それでも何件かのお店に入ってプレゼントを探してみます。ディスプレイにも音楽にも気を取られてしまって、あまり集中できません。これだ!と思えるものもありませんでした。
 肩を落として5件目のお店を出ると、女の子は街の中心部に戻りました。街はもう真っ暗でしたが、ツリーの前まで来て女の子は小さくあっ、と声を上げました。大きな大きなツリーに灯った電飾を眺める恋人たち、家族連れ、みんなの笑顔も輝いて見えます。
「お母さん!ねえ、てっぺんに天使がいるよ!」
 小さな子の声が聞こえて、女の子はツリーのてっぺんを見上げてみました。小さくしか見えないけれど、しかしそこには白い天使が確かにいました。女の子は目を見開きました。きっと作り物だということは、女の子にもわかりました。それでも、天使がちゃんとそこにいるのです。
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女の子がついたため息は白くなって、空へ上っていきました。大きく開いた目を縁取るまつげに、ふわり、と雪が降りてきました。細かい雪が、まっすぐに、たくさん、景色をぼかすように降り注いできます。この街に来て初めて触れた雪です。冷たくて、すぐ融けてしまうけれど、奇跡のような雪。天使が雪を降らせてくれているようでした。
 女の子は嬉しくなって家に向かって駆け出しました。息を切らせて、家の扉を開けようとします。鍵はかかっていませんでした。
「ただいま!ねえ、ねえ、わたし天使を見たわ!」
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にっこり微笑んで迎えてくれたあの人は、いつも羽織っているガウンも羽織らないで玄関の前で、飛び込んでくる女の子を抱きとめました。
「お帰りなさい。朝からいないと思ったら、天使を見に行ってきたの?」
「あ……。」
 女の子は目を伏せました。この人にプレゼントを探しに行っていたのに、わたしったら何も買ってこなかった。
「ごめんね。あなたに、クリスマスプレゼントを探しに行っていたのだけれど、わたしったら、」
 抱きしめてくれている腕が女の子の頭をぎゅっと包み込みました。
「いいんだよ、君が無事だったから。心配したんだ。さあ、ココアでも飲もう。そして君が見てきた天使の話を聞かせて、」 
優しい声が言いました。女の子が顔を上げると、その人は不思議そうな顔をしました。
「おや、今日は赤い服を着て、なんだかそれじゃ君がサンタさんみたいだね。」
「え?……そうかしら?」
「うん、とてもよく似合ってる、」
 女の子は微笑みました。この冬一番の笑顔です。ソファに腰掛けて膝に抱いてもらうと、今日見てきた街のこと、ツリーやお菓子のこと、聞こえてきた音楽、天使のこと。休むことなく、女の子はくるくると表情を変えて話しました。
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ココアを飲もうとした女の子の髪を、女の子を膝に抱いたその人が不意に撫でました。
「そうしてね、ここで楽しそうに話をしてくれたことが、一番のクリスマスプレゼントだよ。ありがとう、」
 穏やかな笑顔。女の子はココアをテーブルに戻して、大事な人にもたれかかりました。その笑顔はきっと、女の子が見てきた天使のような表情をしていたことでしょう。
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この先のお話はプレゼントに当たった里親様と一緒の物語にしてください☆

雨宮 凛音
ブログはこちらです^^


こんな素敵なお話をつけてくれました☆大切なあの人=里親様

当選者様の元へこのお話と一緒にいけたら嬉しいです(*´∀`*)

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応募方法と期間
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非公開コメント

とても素敵なお話で幸せな気分になりました。
次はどんな話になるんだろうとワクワクしながら読んでたら時間がたつのを忘れてしまうようでした(´;ω;`)

お言葉に甘えてまたコメントしにきてしまいました。

なんてかわいいお話(*´ェ`*)
心があったかくなりました。
それに、お話に添えられた写真がまたかわいくてかわいくて!
素敵な表情をみせてくれますね。

ありがちゅーん!

寝てた……Nちゃん仕事速いな!
お写真に沿うようなお話になったかドキドキものだけど掲載してくれてありがとう**
こっちのブログでも紹介させてもらいます!

おじゃまします♪

じっくりと読ませて頂きました♪素敵ですね、ブライスちゃんにとってもお似合いのお話だなぁ…と思いました!

これからもブログ更新楽しみにしてます!

Rurucoさん

> ねえ!とっても素敵なお話だよね(*´∀`*)
優しい暖かいお話だね♪

noriーoneさん

> こんんちは(*´∀`*)
可愛いお話だよね!!
お話も写真も褒めて頂きとても嬉しいです♪

みぃちゃん

> 仕事早いですw
こちらこそどうもありがとう!
またお話つけてね!!(´∀`*)

銀猫さん

> いらっしゃいまし♪
素敵なお話ですよね♪作ってくれたお友達にも感謝です(*´∀`*)
こんなブログで良かったらどうぞ遊びに来て下さい(´∀`*)

なんか目から汁が・・・←

めっちゃ可愛いお話!
ますますその子欲しくなってきた(*´ω`*)

天使見たいwww

私も天使見たいです-☆
幸せでなんだか暖かいお話ですね♪
カスタムブライスちゃんにぴったりですwww

くるちゃん

> 可愛いお話だよねえ(´∀`*)
目から汁がでるわw
うぬうぬ♪

まーちゃん

> 私もみたいです!!ヾ(`・ω・´)b
幸せなお話ですね♪
これからも少しずつですが出品する子にもお話つけてもらっていきたいなって思ってます☆
プロフィール

【M&N】

Author:【M&N】
ようこそ【M&N】のページへ♪


姉妹でM&Nというネームで活動しております。

妹 Mika
姉 Nana

でM&Nです。○

ハンドメイド品を作ったりブライスドールをカスタムおります(*^^*)
心を込めて制作しています☆

いろいろな物を作るのが大好きです。

このブログは姉の私、Nが更新しております。○


ヤフオクにてカスタムちゃんを出品したりして活動をしています。
カスタムオーダーは現在お休み中です。○






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